利用報告書
課題番号 :S-19-KU-0011
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :化成品の製造工程における異物の分析
Program Title (English) :Analysis of the foreign matter in chemical products manufacturing process
利用者名(日本語) :野田 大陸, 古屋 元
Username (English) :Noda Dairoku, Furuya Hajime
所属名(日本語) :株式会社キューサイ分析研究所
Affiliation (English) :QSAI Analysis and Research Center Co.,Ltd.
1.概要(Summary )
製造工程中に発生した不明の異物の材質を
特定し、発生原因の究明、再発防止に役立てる。
2.実験(Experimental)
九州大学大学院工学研究院応用化学部門・テクニカルスタッフ・柿田有理子氏の協力のもと「中赤外・遠赤外吸収測定装置 パーキンエルマージャパン製」を使用し、透過にて微小異物(10~500μm程度)の分析を行った。
肉眼での観察が困難な大きさ(100μm以下)も対象。
マイクロプラスチックの測定も実施した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
有機物に関して、微量であっても、分析結果を
得ることができた。
分析結果より、混入原因、経路について推定ができ、
発生原因の究明、再発防止に役立てた。
マイクロプラスチックは10μm程度の大きさまで同定が可能であった。ただし、一検体の測定に要する時間が長く、マッピングやスキャンによる分析が必要である。
4.その他・特記事項(Others)
測定は、九州大学ナノテクプラットフォームの柿田有理子氏と荒谷弘幸氏に「中赤外・遠赤外吸収測定装置 パーキンエルマージャパン製」の冷却準備、セットアップ等の機器立上げやデータ解析等、毎回補助頂いた。ここに謝意を示す。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし