利用報告書
課題番号 :S-16-NM-0014
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :各種食品中の主要成分の可視化及び計測
Program Title (English) :Visualization and measurement of major components in various foods.
利用者名(日本語) :芦田祐子
Username (English) :Hiroko Ashida
所属名(日本語) :不二製油グループ本社株式会社 未来創造研究所
Affiliation (English) :Fuji Oil Holding Inc. R&D Division for Future Creation
1.概要(Summary)
NIMS 分子・物質合成プラットフォームの各種分析装置を用いた、食品成分の観察及び分析。
蛍光分光光度計による3次元データ(蛍光指紋)の計測を行い、微量成分の計測を試みたが、試料の色の影響を受けやすいことが示唆された。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
蛍光分光光度計
日立ハイテクノロジーズ F-7000
ラマンレーザー顕微鏡
Nanophoton Raman Touch
【実験方法】
試料溶液(有機溶剤に希釈)をF-7000で3D計測し、蛍光指紋の情報を得た。
ラマン顕微鏡によるラマンスペクトルの取得。
3.結果と考察 (Results and Discussion)
油中の微量成分について、F-7000により蛍光指紋を得た。含有量の差異を簡易的に計測することが目的だったが、含有量よりも試料溶液の色調の影響を受けやすいことが分かった。
分析の前処理など、工夫が必要と考えている。
ラマン顕微鏡によるスペクトルのスポット計測を試みた。自家蛍光によるベースラインの上昇でデータを得ることが出来なかった。
蛍光の回避が可能な長波長レーザーが利用できず、年度内の検討は中断した。
4.その他・特記事項(Others)
F-7000は初回の使用時にトレーニングを受けた。
また、ラボ内の最新装置・最新技術について、随時ご紹介頂き、セミナーへの参加など情報収集に役立った。
別の検討でラマンイメージングを試みたが、自家蛍光による影響で計測できていない。
現在は蛍光を回避する長波長レンズが利用できるので、次年度に継続して実施予定。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







