利用報告書
課題番号 :S-19-KU-0061
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :吸入麻酔剤の作用機構の解明
Program Title (English) :Elucidation of the action mechanism of inhalation anesthesia
利用者名(日本語) :後藤伯照
Username (English) :T. Goto
所属名(日本語) :九州大学大学院理学府
Affiliation (English) :1) Graduate School of Science、Kyushu University
1.概要(Summary )
吸入麻酔剤により膜タンパク質間、もしくは膜タンパク質-脂質間の相互作用が変化するかをCDスペクトル測定の結果をもとに考察した。
実験に用いた膜タンパク質:バクテリオロドプシンは、糖脂質(S-TGD-1)により三量化し特徴的なCDスペクトルを示すことが知られている。
2.実験(Experimental)
超高速HPLC分離・分子構造分析システムJ-1500を使用し、バクテリオロドプシンのみの溶液と、S-TGD-1とDOPCからなるリポソーム(SUV)にバクテリオロドプシンを再構成したプロテオリポソーム溶液についてCDを測定した。
また、同じ溶液に吸入麻酔剤のイソフルランとセボフルランを添加した系についても測定し、添加していない系と比較した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
どちらの系においても吸入麻酔による三量化の阻害が確認された。そのため膜タンパク質間相互作用か、膜タンパク質-脂質間の相互作用のどちらかを阻害している事はわかったが、どちらを阻害しているのかの決定は特定できなかった。
阻害効率については、臨床での麻酔強度と一致していることが分かった。これは、麻酔が膜タンパク質に対して非特異的に作用することを裏付ける結果であるといえる。
4.その他・特記事項(Others)
再構成方についての参考文献
S. Kawatake, et al. Biochim Biophys Acta. 2016, 1858(9):2106-2115.
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
(1) T. Goto, 九州大学業績報告会, 令和2年3月2日
6.関連特許(Patent)
なし。







