課題番号                ：S-20-NM-0043

利用形態                ：機器利用

利用課題名（日本語）    ：培養液中における蛍光基質4-MUG（4-Methylumbelliferyl-β-D-Glucopyranoside）の溶解速度の改善

Program Title (English) ：improved rate of 4-MUG dissolution in culturesolution

利用者名（日本語）      ：竹内　智春、多田　浩二朗

Username (English)     ：tomoharu.takeuchi,　koujirou.tada

所属名（日本語）        ：コロナ技研工業株式会社

Affiliation (English)  ：1) Coronagiken industry, Co., Ltd.

１．概要（Summary ）

試験管内のある培養液に綿棒に含侵した蛍光基質である4-MUGが容易に溶けるようにする事を目的とする。

水には溶けにくい性質の4-MUGであるが培養液の処方は変えられないので、綿棒含侵溶液の乾燥方法をフリーズドライで行うことで、従来方法の温風乾燥より溶解しやすくなる事を期待し、実験を行った。

２．実験（Experimental）

装置名：凍結乾燥機（FDU-2110）

実験方法：一般的な綿棒に4-MUG水溶液を規定量滴下して綿球に十分に吸収・含侵させる。含侵した綿棒を凍結させてから、凍結乾燥機に入れフリーズドライ工程を行う。上記試料を持ち帰り、弊社で蛍光基質が十分に反応するか試験を行う。

３．結果と考察（Results and Discussion）

NIMS分子・物質合成PFで加工をした試料を弊社で効果確認を行った。

フリーズドライにより多孔質化状態にすることで他の溶液に、より溶ける状態を目指して実験を行ったが期待した結果には至らなかった。綿棒に含侵させる溶液が25µℓと微量な為、効果が限定的だったと推察する。

また実験機材操作を含め初めての作業だったために、色々不手際な部分もあったので、もう一度同様の実験を行いたいと思っている。

４．その他・特記事項（Others）

機器利用の際NIMS服部氏、竹村氏の支援を受けた。

５．論文・学会発表（Publication/Presentation）

「なし。」

６．関連特許（Patent）

「なし。」