利用報告書
課題番号 :S-20-NU-0041
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :多孔質金属粒子調製用テンプレート高分子微粒子の合成
Program Title (English) :
利用者名(日本語) :山下紘永
Username (English) :H.Yamashita
所属名(日本語) :1) 名古屋大学大学院 工学研究科
Affiliation (English) :
1.概要(Summary )
メソーマクロ孔を有する球形金属粒子を調製する上でテンプレートとして利用するポリスチレン微粒子の合成を行った。粒径測定装置(ELSZ-2)を用いて、溶液中に分散したポリスチレン粒子の粒径および粒径分布を測定した。また、液体中粒子の安定性を示すゼータ電位を電気泳動光散乱法で測定した。
2.実験(Experimental)
連続相として水を使用し、異なる温度で懸濁重合によりポリスチレン微粒子を合成した。その微粒子の粒径分布およびゼータ電位を大塚電子(株)製の粒径測定装置(ELSZ-2)を用いて測定した。測定温度は25℃であり、濃度範囲は0.1~4%程度のものを測定した。
利用装置:
・粒径測定装置 ゼータ電位・粒径測定システム(ELSZ-2)
3.結果と考察(Results and Discussion)
合成したポリスチレン微粒子の平均粒径は160~240nm程度であり、平均粒径が合成温度条件に依存することがわかった。また多分散指数についても合成温度による違いは見られるものの、約0.04~0.10であり、かなり単分散な粒子を合成できることが確認された。ゼータ電位は合成温度に違いが見られず57mVと、分散安定性が良好な結果となった。今後は,本試料を用いてメソーマクロ孔を有する球形金属粒子を調製する上でテンプレートとして利用可能か検討を行う予定である。
4.その他・特記事項(Others)
参考文献: A.Nandiyanto, A.Suhendi, T.Ogi, T.Iwaki, K.Okuyama: Colloids Surf. A Physicochem. Eng. Asp. Volume 396, 96-105 (2012)
謝辞:名古屋大学分子・物質合成プラットフォーム事務局、坂口様、伊藤様には、機器利用のご相談から操作方法のご指導に至るまで、終始手厚くご支援いただきました。ここに心より深く御礼申し上げます。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし