利用報告書

天然資源を利用した機能性物質(医薬材料、化粧品材料)の開発
浅尾和弥1)、天本翔大1), 川口真一1)
1) 佐賀大学大学院先進健康科学研究科

課題番号 :S-19-KU-0045
利用形態 :機器利用(NMR)
利用課題名(日本語) :天然資源を利用した機能性物質(医薬材料、化粧品材料)の開発
Program Title (English) :Synthesis of medicinal and cosmetic materials using natural resources
利用者名(日本語) :浅尾和弥1)、天本翔大1), 川口真一1)
Username (English) :K.Asao1), S.Amamoto, S-i. Kawaguchi1)
所属名(日本語) :1) 佐賀大学大学院先進健康科学研究科
Affiliation (English) :1) Saga University, Graduate School of Advanced Health Sciences

1.概要(Summary )
当研究グループでは天然資源の利用に着目した研究を行っている。具体的には、植物資源としてタマネギ外皮の利用を検討している。タマネギ外皮抽出物からケルセチン類を抽出し、それを長鎖脂肪酸化することで新規乳化剤の開発を行っている。また、日本の国産資源であるヨウ素に注目し、不飽和結合へのヒドロヨウ素化反応とそれに関連する反応や反応機構について研究している。また、枯渇が懸念される資源であるリンをリサイクルするために合成化学的に利用価値の乏しいリン酸を出発物質として利用したリン酸エステル類の開発も行っている。これらの研究を行う際に化合物を合成するが、生成を確認や、純度の確認、また構造の確認を行うためにNMRの測定が必須である。普段は佐賀大学の装置を利用しているが、台数が少ないために利用できない場合がある。その際のバックアップとして本プラットフォームのNMR機器をお借りし、測定を行った。

2.実験(Experimental)
NMR(九州大学、Bruker製、Avance 500MHz)を利用させていただき、化合物の測定を行った。その際、九州大学小出助教にNMR操作のレクチャーを受けた。測定した化合物は、具体的には
1)タマネギ外皮のエタノール抽出物を乾燥させた、フラボノイドの混合物にオレイン酸化することで得られたオイルの反応が進行していることを確認するため、また構造を確認するために行った。
2)ヨウ素、トリフェニルホスフィン、水を用いたアルキンへのヒドロヨウ素化反応において、ヒドロヨウ素化だけでなく還元反応(水素化反応)が進行することがこれまでの研究で明らかとなっている。その還元反応の機構を明らかにするために様々な基質を用いて反応を行いその生成物の確認のために貴システムのNMRを利用した。
3)リン酸からリン酸エステルへの直接合成の研究を行っているが、その際に生成した化合物を確認するために貴システムのNMRを利用した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
それぞれ化合物を確認することができた。3)では多核NMRを利用したかったが、Bruker製、Avance 500MHzでは測定できなかったので、他で測定することとした。それぞれ今後の研究につながる重要な結果を得ることができた。

4.その他・特記事項(Others)
なし。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
本装置を利用し始めてすぐであるので、発表できるほどの成果はまだ出ていない

6.関連特許(Patent)
なし。

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