利用報告書

安定同位体標識物のラマンスペクトルおよびイメージング
横山 順
大陽日酸株式会社メディカル事業本部SI事業部SIイノベーションセンター

S-16-NM-0106課題番号 :S-16-NM-0106
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :安定同位体標識物のラマンスペクトルおよびイメージング
Program Title (English) :Stable isotope-labeled Raman imaging
利用者名(日本語) :横山 順
Username (English) :Jun Yokoyama
所属名(日本語) :大陽日酸株式会社メディカル事業本部SI事業部SIイノベーションセンター
Affiliation (English) :SI Innovation Center, Stable Isotope Section, TAIYO NIPPON SANSO Corporation

1.概要(Summary)
安定同位体(D, 13C, 15N, 18O等)で標識された化合物は、ラマンスペクトル上において化合物種および導入部位により様々な同位体シフトが観察されることが期待される。自社で製造する様々な同位体標識化合物のラマンスペクトルを取得した上で、特徴的なピークをトレーサーおよびイメージングに利用可能か検証する。本装置の使用は始めてであることから、先ずは使用方法の習得等を目的に、数種の安定同位体標識物等の測定を試みた。

2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
 高速レーザーラマン顕微鏡

【実験方法】
重水(D2O)、重酸素水(H218O)、重水素(D)、重酸素(18O)および13C等で標識された各種低分子化合物(アミノ酸)およびそれぞれの非標識体のラマンスペクトルを測定し、各同位体に特異的ピークの有無を確認した。

3.結果と考察 (Results and Discussion)
重水(D2O)、重酸素水(H218O)および18O標識L-Tyrosine等についてレーザーラマン測定を実施した。第一回目の利用であったことから装置の操作方法の習得や試料調製の検討に時間を要したことから残念ながら良好なスペクトルを得るまでには至らなかったものの、今後も継続して利用させて頂き、様々な安定同位体標識化合物のスペクトルを収集していきたい。

4.その他・特記事項(Others)
対象測定装置使用に当たり、非常に丁寧にご指導頂き、技術相談につきましても真摯にご対応頂きました。初回利用ということでまだ十分な結果を得ることは出来ませんでしたが、今後の展開に大いに期待しております。ぜひ今後も引き続き利用させて頂きたいと考えております。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
該当なし。

6.関連特許(Patent)
該当なし。

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