利用報告書
課題番号 :S-18-NR-0015
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :新規両新媒性ポリマーのキャラクタライゼーション
Program Title (English) :Characterization of novel amphiphilic polymers
利用者名(日本語) :小林幸子, 松井勇人, 叶井正樹
Username (English) :K. Kobayashi, H. Matsui, M. Kanai
所属名(日本語) :株式会社島津製作所
Affiliation (English) :Shimadzu Corporation
1.概要(Summary )
再生医療への応用を目指した新規生体適合性材料として、新規両新媒性ポリマーの研究開発を進めている。本ポリマーはカプセル状やファイバー状など多様なミセル構造をとることから、再生医療分野で多様な応用が期待される。本課題では、新規両新媒性ポリマーの合成検討において、NMR測定による構造決定を行った。
2.実験(Experimental)
基本骨格となる両親媒性ポリマーに対し、種々のクロスリンカーを用いて新規両親媒性ポリマーの合成検討を実施した。
核磁気共鳴装置(NMR)(ECX-400P、ECP-400)により1H-NMR測定(測定溶媒:CDCl3,DMSO-d6)を行い、合成化合物の構造決定を行った。
核磁気共鳴装置(NMR)-ECP-400
核磁気共鳴装置(NMR)- ECX-400P
3.結果と考察(Results and Discussion)
、1H-NMR等の測定結果を基に合成化合物の構造決定を行ったところ、2種類の新規ポリマーについて、設計に従った構造が得られていることが確認できた。
今後、獲得できた新規両新媒性ポリマーについて、ミセル構造の検討、再生医療分野での用途検証を進めていく予定である。また、引き続き、生体適合性に優れたポリマーの合成検討も進めていく予定である。
4.その他・特記事項(Others)
本課題のNMR測定に関して、NAISTの技術職員 淺野間文夫氏に御担当いただいた。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし