利用報告書
課題番号 :S-18-NR-0039
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :炭化水素の選択的酸化に関する加担金属ナノ粒子の開発
Program Title (English) :Supported metal nanoparticles for the selective oxidation of hydrocarbons
利用者名(日本語) :佐野奈緒子
Username (English) : Naoko Sano
所属名(日本語) :奈良女子大学 研究院生活環境情報系
Affiliation (English) :Division of Human Life and Environmental Sciences, The National University
Corporation Nara Women’s University
1.概要(Summary )
本研究はタンダム触媒の原理に基づき新しいデザインの異成分触媒の発展を目指し,炭化水素の液体相からケトンに変化させることで高選択性かつエネルギー効率のよいプロセスを開発することを研究目的とする.
本研究では新規手法として炭化水素を活性化する金属ナノ粒子を含む両機能性タンダム触媒の改良をする.
2.実験(Experimental)
触媒粒子試料は共同研究先のUniversity of Sheffield(英国)より提供されたTiO2またはNb2O5ベースの触媒粉体試料中の組成および酸化度の知見を得るため、X線光電子分光分析装置(XPS)を用いた測定を行った。
・ アルバック・ファイ社製X線光電子分光分析装置(XPS)PHI5000VersaProbeⅡ
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・ アルバック・ファイ社製X線光電子分光分析装置(XPS)PHI5000VersaProbeⅡ
3.結果と考察(Results and Discussion)
XPS測定結果より,試料の一部が均等に作成されたものではないことが判明した.又,予想していない原子も検出されたため,その原因について検討および今後の試料作製の手順について再考しなければならないことが判明した.
触媒粒子中の金属の割合は予想通りの結果となり,試料作製がうまくいったことが示唆された.また試料のうちTiO2ベースにおける金属の酸化度は他で測定したEPRの結果と一致した.
4.その他・特記事項(Others)
奈良先端科学技術大学院大学NAISTナノテクノロジープラットフォームにより支援を受けた.特に,岡島康雄技術職員にご対応いただきましたことに感謝を申し上げます.
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし