利用報告書
課題番号 :S-20-JI-003
利用形態 :機器利用支援
利用課題名(日本語) :炭素系材料の解析
Program Title (English) :Analysis of carbon‐based material
利用者名(日本語) :奥田 幸恵
Username (English) :S. Okuda
所属名(日本語) :田岡化学工業株式会社
Affiliation (English) :TAOKA CHEMICAL CO.LTD.
1. 概要(Summary)
開発中の炭素系材料の特性を確認すべく、該材料をラマン分光分析に供し、ラマン分光法にて検出される特徴的なピークであるGバンド(炭素原子の平面内運動に由来するピーク)、Dバンド(構造の乱れと欠陥に起因するピーク)及び2Dバンドが検出されるか否かの検討を実施した。
使用した装置: HORIBA-JY T64000
測定開始日:2021.02.22
利用日数:1日
2.実験(Experimental)
すりつぶした炭素系材料をスライドガラスに直接のせて、ラマン散乱分光装置(HORIBA-JY T64000)を用いて測定を行った。
*入射光波長λ=532nmを選択。
3.結果と考察(Results and Discussion)
<測定結果>
Gバンド(1300~1400㎝-1付近)とDバンド(1500~1700㎝-1付近)スペクトルの検出を確認した。
一方、2Dバンド(2400~3000㎝-1付近)スペクトルは確認出来なかった。
<考察>
Gバンド及びDバンドが確認されたため、今後複数サンプルに対し同様の測定を実施し、G/D比を確認することで開発中の炭素系材料の特性検討を進めたい。また、2Dバンドが検出される条件(或いはサンプル)の検討も同様に実施したい。
4.その他・特記事項(Others)
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・ 小矢野 幹夫先生、山口 拓実先生に技術相談から測定指導までを行っていただきました。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし