利用報告書

病原性真菌Cryptococcus neoformansの細胞外小胞に関する研究
岩崎 未央 1), 渡辺 昂1)
1) 九州大学大学院農学研究院

課題番号 :S-19-KU-0052
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :病原性真菌Cryptococcus neoformansの細胞外小胞に関する研究
Program Title (English) :Study of extracellular vesicles in Cryptococcus neoformans
利用者名(日本語) :岩崎 未央 1), 渡辺 昂1)
Username (English) :M. Iwasaki1), T. Watanabe2)
所属名(日本語) :1) 九州大学大学院農学研究院
Affiliation (English) :1) Faculty of Agriculture、Kyushu University

1.概要(Summary )
 病原性真菌Cryptocoocus neoformansは糖脂質としてエルゴステリルグルコシドを持つ。また、EGに脂肪酸が付加したアシルEG (AEG)も存在し、これらは宿主免疫系を活性化する。EGやAEGは小胞によって細胞外に分泌されることから、細胞外小胞の形態や数に着目した。

2.実験(Experimental)
C. neoformansを平板培養し、平板から書き取りPBSに懸濁後、遠心分離で菌体を除去し、フィルターで残渣を除き、超遠心分離によって細胞外小胞を集めた。この小胞を、動的光散乱測定装置マルバーン社製/Nano-Zsで測定した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
動的光散乱測定装置マルバーン社製/Nano-Zsで、粒径を測定した結果、粒子と考えられるピークは検出できたが、粒径に多様性があり、また分泌量がさほど多くないと考えられているC. neoformansの小胞を測定するにはこの機器は不向きであることが分かった。ただ、この方法で小胞があることは明らかにできたため、今後は、別の方法で粒径の測定や数を定量する予定である。

4.その他・特記事項(Others)
動的光散乱測定装置マルバーン社製/Nano-Zsの測定は九州大学工学研究院 森健准教授に支援頂いた。ここに謝意を示す。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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