利用報告書

等方性希土類ボンド磁石用コンパウンド開発
加藤良平1), 中西 徹2) (1) 生産技術本部  2) 日本電産サンキョー株式会社)

課題番号 :S-20-SH-0013
利用形態 :共同研究型支援
利用課題名(日本語) :等方性希土類ボンド磁石用コンパウンド開発
Program Title (English) :Compound development for the isotropy rare earth elements bond magnet
利用者名(日本語) :加藤良平1), 中西 徹2)
Username (English) :R.Kato1), T.Nakanishi2)
所属名(日本語) :1) 生産技術本部  2) 日本電産サンキョー株式会社
Affiliation (English) :1) , 2) NIDEC SANKYO, Co., Ltd.

1.概要(Summary )
PPS樹脂と等方性NdFeB磁粉を混錬し、コンパウンド化する為に、ラボプラストミルと二軸押し出し機を
利用し、材料組成と混錬条件の検討を行った。

2.実験(Experimental)
 ラボプラスミルを用い、原料の配合比、各種添加剤の選定を実施。選定された材料をドライブレンドし、
二軸押し出し機にて混錬しコンパウンドを作製した。

3.結果と考察(Results and Discussion)

 各種表面処理・添加剤をブレンドした混合粉の
ラボプラストミルによる混錬時のトルク変化を図1に示す。混合粉Bが混錬初期および混錬が経過しても
トルクが低く安定した値を示した。これにより、
材料組成を選択する事が出来た。

図1.各種混合粉の混錬時のトルク変化

しかし、図1の結果をベースにして、二軸押し出し機で混錬した際にPPSが固化し、新たな問題が発生した。
SEM観察をベースにして、混錬中に磁粉が極度な力が作用しない混錬条件を改めて調整することで所期の目標を達成できた。改善効果は図2に示すように粉化していた磁粉が図3のように磁粉の周りにPPSがコーティングされたコンパウンドが得られるようになったことで確認できた。

図2.混錬不具合品のSEM像 図3.混錬OK品のSEM像

4.その他・特記事項(Others)
なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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