利用報告書
課題番号 :S-16-SH-0029
利用形態 :共同研究型(技術相談)
利用課題名(日本語) :精油(エッセンシャルオイル)の拡散芳香器へのナノ化技術の応用
Program Title (English) :Reserch and development of diffuser of essential oils using nanotechnology.
利用者名(日本語) :寺田 修
Username (English) :O.Terada
所属名(日本語) :株式会社フレーバーライフ社
Affiliation (English) :Flavorlife, Co., Ltd.
1.概要(Summary )
拡散芳香に使用する天然精油の粒子サイズをコントロールするなどの方法により、精油使用量が少なくても既存製品と同程度以上の広範囲を、芳香で満たす事のできる技術の研究・開発を行う。
(背景)信州大学で別予算にて管理されている装置(浮遊粒子のサイズを測定する装置)に関心を示し、予備的な測定をしながら情報交換を進めてきたが年度末が迫ったころ技術的課題が見えてきたのでナノテクプラットフォームに参加し予備測定の第二陣を行うとともに次年度に向けた情報交換を進めた
2.実験(Experimental)
市販の拡散芳香器数種類のデモ運転を行い、現状技術を掌握しながら技術的な問題点を抽出した。
デモ試験の一例
3.結果と考察(Results and Discussion)
①天然精油の表面から芳香を気化させる方式では沸点差に基づいて選択的な気化が進み時間とともに精油組成が変化する
②現行方式で放出されるミストは1μ程度と非常に小さい、気相中では短時間で気化するのでミストとして遠くまで広がる可能性は薄い。
③目標としている広い空間に方向をいきわたらせるにはミストを運ぶ新しい発想を加える必要がある(別途共同研究に発展する可能性あり)
4.その他・特記事項(Others)
本件に関し、信州大学 先鋭領域融合研究群 カーボン科学研究所 藤重雅嗣助教ならびに信州大学ナノテクノロジープラットフォーム事業の森本信吾研究員に貴重なアドバイスをいただきました。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。