利用報告書

芳香族アミノ酸を導入したイオンチャネルペプチドの合成と生物活性評価
重富 敬太, 長田聰史
佐賀大学

課題番号 :S-20-KU-0013(試行的利用 採択No.12)
利用形態 :技術相談
利用課題名(日本語) :芳香族アミノ酸を導入したイオンチャネルペプチドの合成と生物活性評価
Program Title (English) :Synthesis and Biological activity evaluation of ion channel peptide with aromatic amino acid
利用者名(日本語) :重富 敬太, 長田聰史
Username (English) :K. Shigetomi, S. Osada
所属名(日本語) :佐賀大学
Affiliation (English) :Saga University

1.概要(Summary )
イオンチャネルは生体膜上に存在するタンパク質であり、生体膜のイオンの透過において中心的な役割を果たす。近年、ウイルス遺伝子がコードするイオンチャネルタンパク質であるviroporinがウイルスの宿主細胞への感染において必須であることが報告されている。Viroporinは50-100残基程度の小分子であり、芳香族残基を配列中に豊富に含んでいるという特徴をもつ。一方で芳香族残基は生物由来のイオンチャネルにはほとんど含まれていないため、感染時におけるviroporinのチャネル機能や膜摂動において重要であると考えられている。当研究室では異常アミノ酸である2-アミノイソ酪酸 (Aib) を含むペプチドAc-(Aib-Lys-Aib-Ala)-NH2 (BKBA-20) がイオンチャネル活性を示すことを報告した。さらにBKBA-20の末端部にトリプトファン (Trp) を導入した場合、チャネル活性と溶血活性が著しく増加することを明らかにした。今回、芳香族残基のチャネル活性や膜摂動活性に与える影響をより詳細に調べるために、芳香族残基の導入部位を変えたペプチドやチロシン (Tyr) またはフェニルアラニン (Phe) を導入したペプチドの合成を行い、生物活性を評価する。合成したペプチドの構造はMALDI-TOF MS装置により同定する。

2.実験(Experimental)
MALDI-TOF質量分析装置 を利用予定であったが、故障のため利用できなかった。

3.結果と考察(Results and Discussion)
なし

4.その他・特記事項(Others)
なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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