利用報告書

銅バンプへALDによるルテニウム薄膜を堆積し、その表面分析の評価実験Program
河合アラリック洋平1), 水野潤2)
1) 早稲田大学基幹理工学部電子物理システム学科, 2)早稲田大学ナノ・ライフ創 新研究機構

課題番号 :S-20-NR-0034
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :銅バンプへALDによるルテニウム薄膜を堆積し、その表面分析の評価実験Program Title (English) :Research on evaluation of electrical and physical properties on of thin
film Ru on Copper bump
利用者名(日本語) :河合アラリック洋平1), 水野潤2)
Username (English) :Kawai Alaric Yohei1), Jun Mizuno2)
所属名(日本語) :1) 早稲田大学基幹理工学部電子物理システム学科, 2)早稲田大学ナノ・ライフ創
新研究機構
Affiliation (English) :1)School of Fundamental Science and Engineering (Department of Electrical
and Physical Systems), Waseda University, 2)Research Organization for Nano
& Life Innovation, Waseda University

1.概要(Summary )
原子層堆積装置(ALD)を用いて、ルテニウムを異なる金属表面に成膜し、堆積した金属表面の膜質、膜厚又は拡散メカニズムを評価する研究を行っている。

2.実験(Experimental)
原子層堆積装置を用いて、直径5 mm高さ2 mmと直径10 mm高さ5 mmの銅ペレットにルテニウムを10ナノと5ナノ成膜した。
さらに、銅バンプ付きポリイミド基板にもルテニウムを成膜し、
XPSでその銅ペレット、又は銅バンプ付きのポリイミド基板の表面評価を行った。

3.結果と考察(Results and Discussion)

Fig.1のXPS評価より、銅バンプ上には、ルテニウムのピークが検出されていないことが分かった。さらに、ポリイミド基板上の銅バンプ上にも評価の結果(Fig.2)、ルテニウムのピークは検出されていないことが分かった。
Fig 1:銅ペレットのXPS評価

Fig 2:銅バンプ付きのポリイミド基板のXPS評価

ALDによるルテニウムの堆積方法について、更なる成膜条件(温度、成膜時間等)を評価していく必要があることが分かった

4.その他・特記事項(Others)
2020年度試行的利用の採択を受け実施した。
装置を使用するにあたり、NAISTナノテクノロジープラットフォーム機構 技術専門職員の方々に多くのサポートを得ましたことに感謝致します。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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