課題番号 ：S-15-NM-0066
利用形態 ：機器利用
利用課題名（日本語） ：飲料に含まれる粒子状物質の粒径・粒度分布、及び成分量の比較
Program Title (English) ：Comparison of particles size and ingredient in drink.
利用者名（日本語） ：藤岡宏樹
Username (English) ：K. Fujioka
所属名（日本語） ：東京慈恵会医科大学　基盤研究施設
Affiliation (English) ：Core Research Facilities for Basic Science, The Jikei Univ. Sch. Med.

１．概要（Summary ）
本研究は、飲料に含まれる粒子状物質や成分と美味しさの関連について検討することを目的としたものである。本年は、緑茶に含まれる粒子状成分の表面電位が測定できるか否かを調査するため、市販茶葉から緑茶を作成し、レーザーゼータ電位計で表面電位（ゼータ電位）を測定した。

２．実験（Experimental）
市販の茶葉に、沸騰後に冷ましたお湯を注ぎ緑茶を作成した。この緑茶をNIMS分子・物質合成プラットフォームに設置されているレーザーゼータ電位計ELSZ-1000（大塚電子）で測定した。

３．結果と考察（Results and Discussion）
市販茶葉から作成した緑茶を測定した結果は、ゼータ電位：－25.0 mV、 電気移動度：－1.95e-004 (cm2/Vs)であった。本測定結果から、緑茶もゼータ電位が測定可能であることが示された。また、電位の大きさから、粒子状物質がある程度安定した状態で、緑茶液中に漂っていることが示唆された。

４．その他・特記事項（Others）
謝辞
本測定のサポートを行なって頂いたナノテクノロジー融合ステーションの李潔先生、及び箕輪貴司先生に感謝申し上げます。

５．論文・学会発表（Publication/Presentation）
なし