利用報告書
課題番号 :S-15-NI-42
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :CFRP材料のカット整形
Program Title (English) :Cutting model fromation of CFRP materials
利用者名(日本語) :土田 健司1)
Username (English) :Kenji Tsuchida 1)
所属名(日本語) :1) タカイコーポレーション
Affiliation (English) :1) TAKAI CORPORATION Co., Ltd.
1.概要(Summary )
昨年度の機器利用から、本年度はサポインの外部資金を獲得し、共同研究に繋げた。CFRPを素材とするボルトをプレス成形により量産し、上市することを目指している。強度を得るための要となる炭素繊維が、金型の中でどのように回っているかを確認するため、カッティング及び断面の化学機械研磨によって精密に評価した。
2.実験(Experimental)
・MAT社製エアスピンドル40cm研磨定盤一式
・曲面形成治具一式
1:ダイシングソーにより、CFRPネジをカッティングする。
2:コロイダルシリカ溶液を用い、炭素繊維を化学機械研磨する
3:顕微鏡により観察する
3.結果と考察(Results and Discussion)
次項に示す、新聞記事中、右に記載されているボルドねじ山部画像は、本成果によって得られている。炭素繊維がねじ山頭部にまで正確に回り込み、ネジ部の強度を保つために働いていることを明らかに出来た。断面検査を実施することで、金型への素材充填方法、プレス速度、プレス温度等を最適化出来た。実施年度末において、CFRP素材そのものが呈する強度(素材メーカー提供)に達することが出来、多数個取り金型を作製すると同時に、次項に示すパンフレットを作成し、サンプル出荷段階に入ることが出来た。本成果は、共同研究先を通じて製品製造に掛かる重要な役割を果たしたと言える。
本研究は2017年度も継続が決定している。
4.その他・特記事項(Others)
2016年4月20日中日新聞・東濃版掲載
文中のカーボンボルト断面画像は本成果に拠る
タカイコーポレーションがサンプル出荷用に作成したカーボンボルト(商標申請中)パンフレット。本成果は上市に貢献している。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







