利用報告書

Magnetic Particle Imagingを用いた中枢神経疾患診断技術の開発
村瀬研也, 鈴鹿久彰
大阪大学国際医工情報センター,

課題番号                :S-18-OS-0033

利用形態                :技術補助

利用課題名(日本語)    :Magnetic Particle Imagingを用いた中枢神経疾患診断技術の開発

Program Title (English) :Development of MPI-based a diagnosis of CNS diseases

利用者名(日本語)      :村瀬研也, 鈴鹿久彰

Username (English)     :K. Murase, H. Suzuka

所属名(日本語)        :大阪大学国際医工情報センター,

Affiliation (English)  :Global Center for Medical Engineering and Informatics, Osaka University

 

1.概要(Summary )

磁性体ナノ粒子を定量的に精度良く検出可能なMagnetic Particle Imaging (MPI) 法による中枢神経疾患の診断を目指し、疾患関連タンパク質に特異的に結合する磁性体ナノ粒子の開発を行った。

 

2.実験(Experimental)

ナノ粒子の表面を被覆した糖鎖に対して、EDC法を用いて抗体を共有結合させた後、ナノテクノロジー設備供用拠点が保有する分子・物質合成プラットフォームの解析機器(ナノ粒子解析装置・ゼーターサイザー、シスメックス“NANO-ZS”)を用い、抗体標識の成否を確認した。

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

実験においては、1. 抗体標識を行う前のナノ粒子、2. 抗体を混和したナノ粒子、3. 抗体の混和後に共有結合反応を行ったナノ粒子、をそれぞれ準備し、上記機器を用いてそれらの流体力学的半径を測定した。結果、1.および2. と比べ、3.の流体力学的半径は有意に増大しており、共有結合反応によってナノ粒子の表面に抗体を修飾できたと考察される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.その他・特記事項(Others)

この研究は、科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業(課題名:認知症ゼロ社会の実現へ向けた未病検診サービス、課題番号:1006765)の助成を受けて行ったものである。

また、装置使用方法に関して懇切にご指導いただきました、ナノテクノロジー設備供用拠点北島彰様に感謝いたします。

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし。

 

6.関連特許(Patent)

なし。

 

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