利用報告書
課題番号 :S-16-JI-0057(S-15-JI-0025)
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :MS分析による糖質分解酵素反応の解析(2)
Program Title (English) :Analysis of the reactions of glycan-degrading enzymes by mass-spectrometry (2)
利用者名(日本語) :加藤紀彦1),2)
Username (English) : T. Katoh1), 2)
所属名(日本語) :1) 石川県立大学生物資源工学研究所, 2) 現京都大学大学院生命科学研究科
Affiliation (English) :1) Research Institute for Bioresources and Biotechnology, Ishikawa Prefectural
University, 2) Graduate School of Biostudies, Kyoto University (Current
affiliation)
1.概要(Summary)
糖質分解酵素(エンドグリコシダーゼおよびフコシダーゼ)によって反応させた基質化合物(糖鎖・糖ペプチド)をMSによって構造分析し、酵素反応の進行程度を評価する。
2.実験(Experimental)
MALDI-TOF MSおよびMALDI-TOF/TOF MS (UltrafleXtreme JA-1, Bruker Daltonics) を用い、以下に関する試料aについて分析し、反応液中に含まれる糖鎖の分子量を測定した。
a) 糸状菌由来のエンドグリコシダーゼ(Endo-M)の新規変異体による反応の解析. 従来のEndo-Mと異なる基質特異性を示す新規変異体酵素について、人工基質および天然糖タンパク質基質との加水分解反応および糖転移反応生成物のMS分析を行った。
3.結果と考察(Results and Discussion)
a) Endo-Mの基質特異性の解析のために、本酵素あるいはその変異体酵素をラクトフェリン糖タンパク質や、リツキサン由来糖ペプチドと反応させ、遊離した糖鎖の構造をMS分析によって解析した。その結果、Endo-M変異体酵素はコアフコースを含む糖鎖に作用可能であることを示した。また、糖転移反応産物の分析から、合成ペプチド上のGlcNAc残基やリジン残基上に糖鎖を転移可能であることを示した。
4.その他・特記事項(Others)
MS分析技術支援を賜りました宮里朗夫博士、大坂一生博士に感謝いたします。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
論文
(1) Toshihiko Katoh (corresponding author), Takane Katayama, Yusuke Tomabechi, Yoshihide Nishikawa, Jyunichi Kumada, Yuji Matsuzaki, and Kenji Yamamoto. (2016) Generation of a Mutant Mucor hiemalis Endoglycosidase that Acts on Core-fucosylated N-Glycans. J. Biol. Chem. 291(44):23305-23317.
学会発表
1. 加藤紀彦、片山高嶺、苫米地祐輔、岩城隼、熊田純一、松崎祐二、山本憲二. 6th Charles Warren Workshop 2016(Hokkaido Univ.)平成28年8月24-26日.
2. 加藤紀彦、片山高嶺、苫米地祐輔、岩城隼、熊田純一、松崎祐二、山本憲二. 第35回日本糖質学会年会(高知)平成28年9月3日.
6.関連特許(Patent)
なし







