利用報告書

4well ガラスベースディッシュへの微小構造体の作製
真流 玄武1)2)
1)基礎生物学研究所 定量生物学研究部門, 2) 京都大学大学院 生命科学研究科

課題番号 :S-17-MS-3003
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :4well ガラスベースディッシュへの微小構造体の作製
Program Title (English) :Micro-pattern fabrication for 4well glass base dish
利用者名(日本語) :真流 玄武1)2)
Username (English) :Gembu Maryu1)2)
所属名(日本語) :1)基礎生物学研究所 定量生物学研究部門, 2) 京都大学大学院 生命科学研究科
Affiliation (English) :1)Div. of Quant. Bio., NIBB, 2) Grad. Sch. Biostudies, Kyoto Univ.

1.概要(Summary )
本研究課題では、細胞培養を行いながら長時間の顕微鏡観察を行うための微小構造体の作製を行った。長時間のライブセルイメージング下においては細胞運動により、細胞が顕微鏡の視野内から外れることがしばしば発生する。そのため、同一細胞を長時間観察するための装置開発が求められていた。本事業のサポートを得て、4wellガラス底プレート上に顕微鏡の視野内に収まる細胞接着面となる構造体を作製するための鋳型となるシリコンウエハの設計・作製を行った。

2.実験(Experimental)
 マイクロパターンのデザイン
目的の視野の大きさに合わせ、描くマイクロパターンの大きさを決定
 基板の洗浄
アセトン, メタノール, 超純水を用いて洗浄
 酸素プラズマによる基板のクリーニング
酸素プラズマ発生装置に基板を入れ、付着した有機物を除去
 レジストを使用したパターンの作製
1. スピンコーターを用いてSU-8をシリコンウエハ上に塗布
2. マスクレス露光装置にシリコンウエハを置き、パターンを描く位置を決定
3. マスクレス露光装置でデザインしたパターンを描画
 レジストパターンの現像
1. 露光後のシリコンウエハをホットプレートでベーク(65℃, 1分 → 95℃, 1.5分)
2. SU-8 Developerに基板を浸し、現像
3. イソプロパノールで洗浄
4. 180℃のホットプレートでハードベーク

3.結果と考察(Results and Discussion)
期待していた通りのパターンをシリコンウエハ上に描画することができた(図1)。また、同様の手順で更に他穴のプレートにも対応可能なシリコンウエハの鋳型の作製も行った(図省略)。

このシリコンウエハをもとにPDMSの型を作製した。このPDMS型を用いてガラス底ディッシュ上にアガロースを用いて微小構造体を作製することが可能になった。細胞の接着面と非接着面を作製したことにより、顕微鏡視野内に細胞を閉じ込めることに成功し、同一細胞の長時間のイメージングが可能となった(図省略)。

4.その他・特記事項(Others)
参考文献:Tanaka et al., Plos One, 2016
本課題は分子科学研究所 技術課 装置開発室の高田紀子氏のご指導のもと行われた。この場をお借りして御礼をお申し上げたい。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

©2019 Molecule and Material Synthesis Platform All rights reserved.